海外リートに投資する米国ETFと東証ETFの調査比較

資産運用をするなら、株式や債券、さらには、不動産にも、分散投資したいものです。

 

実物不動産には、なかなか手が出し難いということで、手軽に不動産投資が出来て、分配金を受け取るタイプの、いわゆる「REIT(リート、不動産投資信託)」が人気となっているわけです。

 

このREITですが、日本の不動産への投資と言うことであれば、いわゆる「J-REIT」があり、東証には多数の個別リート銘柄が上場されており、また、J-REITを投資対象としたETFも、東証に上場されています。

 

いやー、日本の不動産は、これから人口減が心配だし、巨大地震が怖いし、海外の不動産にも分散投資したいよ。と、なるのは必然的なことです。

 

ここでは、そんなことで、海外の不動産に投資するリートを見ていくとしましょう。

 

リートに投資する米国ETF

まずは、海外リートに投資する米国ETFを拾ってみます。

 

米国ETFでは、海外リートと言っても、自国が米国ですから、「米国リート」と、「米国以外のリート」に分かれます。そして、「米国以外のリート」には、日本も相応に含まれていると言う点は1つの注目点です。

 

この中で、【USRT】は、国内主要ネット証券では取り扱っておらず、この【USRT】に投資する場合は、東証ETFの【1659 iシェアーズ 米国リート ETF】を通じて投資することになります。東証ETFについては、後半で見ていきます。

シンボル 銘柄 主な投資対象 経費率
USRT iシェアーズ コア米国リート ETF 米国リート 0.08%
RWR SPDR ダウ・ジョーンズ REIT ETF 米国リート 0.25%
XLRE 不動産セレクト・セクター SPDR ファンド 米国リート 0.13%
IYR iシェアーズ 米国不動産ETF 米国リート 0.43%
IFGL iシェアーズ 先進国(除く米国)不動産ETFL 先進国(除く米国)リート・不動産株 0.48%
RWX SPDR ダウ・ジョーンズ・インターナショナル・リアル・エステートETF 先進国(除く米国)・新興国リート・不動産株 0.59%

米国リートに投資するなら米国ETFだろうとなったところで、【IYR】か【RWR】、【XLRE】が選択肢となりましょう。【IYR】は、ちょっと経費率が高めなのが気になります。

 

また、経費率が0.08%と低い【USRT】が買えないのは残念なことろです。ちなみに東証ETF版の【1659 iシェアーズ 米国リート ETF】は信託報酬が0.20%になってしまいますが、それでも米国リートに投資する商品としてはかなり低い方で、魅力的なETFと言えます。

 

次に、「米国以外のリート」に目を向けますと、【IFGL】と【RWX】がありますが、詳しい構成は各ETFのホームページでも見て頂くとして、ここでは日本の比率をチェックしておきましょう。【IFGL】は日本の比率は23.51%、【RWX】は27.20%(2019年2月調べ)と、約4分の1程度あります。これをどう考えるかです。

 

わざわざ日本の不動産リートに投資するのに、米国ETFを通じて投資するのかということを考えると、どうなんでしょう。身近に東証のJ-REITやETFがあるというのに。資産運用は米ドル建て米国ETFでまとめる方針と言うことであれば、それもありですが。

 

また、組み入れ銘柄を見ますと、リート銘柄だけでなく、三井不動産などの不動産会社の株式も多く組み入れられています。すわわち、これら【IFGL】と【RWX】は、ベンチマーク指数を見ても、リートだけでなく、不動産関連銘柄へ投資するETFと言うことになります。ここでは、リートに投資したいということで見ていますので、このあたりも、ちょっと残念です。

 

海外リートに投資する東証ETF

では次に、海外リートに投資する東証のETFを見てきましょう。

コード 銘柄 主な投資対象 信託報酬
1659 iシェアーズ 米国リート ETF 米国リート 0.20%
1555 上場インデックスファンド豪州リート 豪州リート 0.45%
1495 上場インデックスファンドアジアリート アジアリート
(シンガポール、香港、中国、マレーシア、インドネシアなど)
0.70%
2515 NEXT FUNDS 外国REIT・S&P先進国REIT指数(除く日本・為替ヘッジなし) 先進国(除く日本)リート
(米国、豪州、イギリス、シンガポール、オランダなど)
0.17%

まず、【1659 iシェアーズ 米国リート ETF】は、実質的な中身は、上述の【USRT】となっています。

 

1555 上場インデックスファンド豪州リート】は、古くからある海外リートETFで、オーストラリア証券取引所上場のリートに投資するETFです。

 

1495 上場インデックスファンドアジアリート】の国別構成(2019年1月調べ)は、

シンガポール: 60.35%
香港: 17.98%
中国: 15.11%
マレーシア: 4.57%
インドネシア: 1.99%

 

2515 NEXT FUNDS 外国REIT・S&P先進国REIT指数(除く日本・為替ヘッジなし)】の国別構成(2019年1月調べ)は、

米国: 72.3%
オーストラリア: 6.9%
イギリス: 5.2%
シンガポール: 3.8%
オランダ: 2.5%
その他: 9..3%

と、なっています。※最新情報は各社のホームページでご確認下さい。

 

こうして見ると、日本の不動産リートはJ-REITで行うとして、米国リートにも投資できると。

 

J-REITと先進国(除く日本)リートを組み合わせると、世界の先進国リートに投資できると。

 

アジアやオーストラリアを組み合わせれば、地域毎の投資比率を調整できると。

 

と、まあ、海外リートに投資する東証ETFは、とても素晴らしいラインアップと言えましょう。

 

海外リートに投資するETFの分配金利回り

最後に、気になる分配金と、その利回りですが、日々変動していくため、ここでの記載は省略します。過去の分配金履歴や最近の利回り情報は、以下のページに記載してありますので、そちらををご参照下さい。

個々の銘柄の詳細、また、最新の利回りについては、以下のページを参照してください。